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京阪1000系電車(けいはん1000けいでんしゃ)は、京阪電気鉄道が1977年(昭和52年)に導入した通勤形電車である。 == 概要 == 京阪線の架線電圧1,500Vへの昇圧が決定した1974年(昭和49年)以降、在籍する各形式に対しては各種昇圧対応改造が施工された。ただし、吊り掛け駆動車に関しては昇圧を機に全廃する計画であり、対応改造の施工対象外とされていた〔その他、2000系「スーパーカー」もカルダン駆動の高性能車であったものの、搭載する機器の都合上昇圧対応改造が困難であり、同様に廃車の方針が決定していた。〕。 700系(2代)も従来車の機器を流用して新製された吊り掛け駆動車であったことから昇圧対応改造の対象外とされた。しかし、同系列は車体新製から経年が浅く車体の状態も良好であり、かつ冷房改造にも車体強度が問題がなかったことから〔700系(2代)の先輩にあたる600系(2代)は、車体の経年劣化に加えて、徹底した軽量化が災いして冷房改造に必要な車体強度が足りないと判断された事から、1800系(初代)の機器と台車とを組み合わせて昇圧対応化した1800系(2代)に改造された14両を除いて昇圧時に全車廃車となっている(なお、1800系(2代)は1989年に全廃)。〕、同系列の車体を流用して新製した機器と組み合わせ、冷房化改造の上で昇圧後も継続使用する方針が決定した。同系列44両中42両が対象となり〔余剰となった2両(いずれも中間電動車)は600系(2代)に編入され、1983年(昭和58年)12月の昇圧時に廃車となった。〕、1977年(昭和52年)から翌1978年(昭和53年)にかけて7両編成6本が誕生したものが本系列である〔7両固定編成の本系列は、車庫内の留置線有効長が7両編成に対応していない深草車庫への入・出庫列車には充当されない措置が採られていた。〕。 改造に際しては700系(2代)を廃車扱いとし、本系列を新製名義で認可申請したことから、書類上の扱いはもちろんのこと、車内銘板にも「昭和52年(または53年) 川崎重工業〔」と表記されている〔同様の経緯で2000系を大改造して誕生した2600系(0番台)についても2000系を廃車扱い・2600系を新製扱いとする措置が取られている。〕。ただし、車外銘板は1967年(昭和42年)から1970年(昭和45年)にかけて700系(2代)として竣功した当時のものがそのまま現存しており、出自を辿ることが可能である。 なお、700系(2代)は1000型・1100型・1500型(いずれも2代)を主な種車として新製されたものであり、本系列への改造に伴って再び1000番台の形式称号を称することとなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「京阪1000系電車 (3代)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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